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2012年 10月 31日
Nostalgia
田舎町の夕暮れは静かに更けて、シェイクスピアの街からは次第に音が消えていく・・・・

[NIKON F3T NIKKOR-N 24mm f2.8 ]
この写真は、6年程前にイギリスで撮影したカラーネガなのですが、フィルムの保管状態が悪くかなり退色していて・・・それで、思い切って現像の時に彩度を10% まで落としてみました。
コントラストの強かった芝生のグリーンだけがわずかにカラーの痕跡を残し、カラーでもないB&W でもない不思議な雰囲気の写真になりました。
この不思議な色彩が、静かな田舎町の夕暮れに似合っているような気がします。
シェイクスピアは、ロンドンから列車で2時間程の田舎町、ストラスフォード・アポン・エイボンの皮手袋職人の子として生まれ、幼・青年期を過ごしました。
ロンドンのシェイクスピア劇場の名前、“グローブ座”は、おそらくこの父の生業にちなんだもの思われます。
400年ともう少し昔・・・若きシェイクスピアは、夕暮れの風の中、このエイボン川の畔を散歩しながら戯曲の構想を練っていたのかもしれませんね。
現在は川の畔にはハウスボートが並び、水上生活を営む人々の生活の場でもあります。
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by izumi-suzuki
| 2012-10-31 18:23
| 2006.09 in England
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