2016年 02月 04日

ミラノ *5

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ドゥオモは ミラノ観光の拠点である。

ミラノを訪れた旅行者は まずはドゥオモ広場に立つ。

強引に声をかけてくる ”鳩のエサ売り” を振り払いながら、そのどうしようもないような雑踏に 何故かイタリアを感じ、

そして 総大理石造りの 偉大ともいえるような 建築に 息を飲む。


そして、教会の中へ入るためのチケットを買うのに費やすかなりの時間をものともせず、入り口で荷物の検査を受けるのにさらに時間を費やしてから おもむろに その内部に立ち入る。



見上げる天井は 信じられないくらいに高く、それを支える目も眩むように伸びた柱 何より その空間の壮大さに圧倒される。



そして、オーディオガイドを聞きながら、カメラを片手に、教会の全てを目にする為に そこらじゅうを歩き回る

美しいステンドグラスを愛で、巨大なパイプオルガンから奏らられるであろう荘厳なミサ曲を想像し、

そして、教会そのものの、また、その小さなパーツ全ての歴史的価値、美術的価値に 溜息をつくのだ。




けれど、そうした教会の片隅に・・・・彼女はいた。

彼女の耳には 旅行者がそこかしこを歩きまわる靴音も ひそひそと囁く感嘆の呟きも 聞こえない。


そうなのだ・・・・・ここは 美術館でもなく 博物館でもなく まぎれもなく教会で、

彼女にとっては 神と対話する 聖なる空間 なのだと、気付く・・・・・・


彼女にとって 祭壇の聖マリア像は 歴史的な意義を持つ美術品ではなく、崇拝と敬愛の対象なのだ・・・・・




私も 歩き回るのをやめて そっと 腰をおろしてみる。

静かに目をつむると 思いがけないような 静寂と 平穏が 心に浸み込んできた。



この 壮大な空間を満たす スピリチュアルな空気こそ ドゥオモの真髄なのかもしれない。

by izumi-suzuki | 2016-02-04 22:35 | 2015.10 in Italy | Comments(12)
Commented by cobag2 at 2016-02-04 23:07
ドゥオモの迫力あるステンドグラスを思い出します^^
モノクロで拝見するとあの極彩色がますますハッキリとして来ます。
それにも増して心に響く厳かな空気を女性の後ろ姿が物語ってますね!
ナイスモノクローム^^
Commented by tullyz1 at 2016-02-05 00:50
迫力ありますね。35mmでここまで出ますか。
モノクロにしたところがまた神聖さを引き立てているような気がします。
建物や装飾のすばらしさを見て回るのもいいですが、
やはり教会は静かに座って心の声に耳を傾けたいです。
カトリック系の教会は特に様々なものに圧倒され、
信仰の力は凄いとつくづく思うわけですが、
写真にするなら建物もいいですが、祈りを入れたいですよね。
素敵です。
Commented by izumi-suzuki at 2016-02-05 07:28
conag2さん・・・
コメントをありがとうございます。
ドゥオモのステンドグラスはすばらしかったせすね。
私は何より、中に入った途端に、目も眩むような天井の高さに圧倒されてしまいました。
教会の雰囲気をお伝え出来たら嬉しいです。
Commented by izumi-suzuki at 2016-02-05 07:40
tullyz1さん・・・・
コメントをありがとうございます。
すみませ〜ん。
ご指摘頂いて気付きました。レンズが35mm
sum milixになっていたんですね。選択ミスです。
あの日は教会内部は広いと思って、TRI-ELMAR-M16-18-21を持って出たんです。この写真はおそらく21mmで撮っていえうと思います。35mmでは奥行きがこmなに出ないですね。気付いてくださったありがとうございます。

カトリックの教会は本当に規模が違って、建築の粋を使って圧倒してきますよね。
でもやっぱり、本質は信仰の場なので・・・それを伝えてみたかったです。
Commented by jimmyny at 2016-02-05 08:48
ドゥオモの内部の荘厳さに圧倒されますね。
さらに、静かな女性にライトがあたり、いいショットになってますね。

欧米の荘厳な教会にはいり、祈っている方を見かけるたびにクリスチャン
じゃない私はいつも気おくれしてしまいます。信者さんにとっては観光地
ではなくて祈りの場ですから。
Commented by voyagers-x at 2016-02-05 09:25
おはようございます!!
このレンズはすごく使い勝手がいいのでしょうか
一本で色々な画角を楽しめる、うーん便利そうですね
素敵な光景ですね
あーこういうところで撮影してみたいな
Commented by izumi-suzuki at 2016-02-05 11:57
jimmynyさん・・・・
コメントをありがとうございます。
そうなんですよね。旅行者で、クリスチャンではない私は、つい美術品を鑑賞するような気分になってしまうのですが、それってよくないですね。
イギリスに行った時、ツェスターの近くの小さな村の教会で、日曜日のミサに出させて頂いたことがあります。本当は日曜日で村のお店は全部閉まってしまって、することが何もなくなってしまったという不謹慎な理由だったのですが、神父様がとても優しい方で、村の人達も親切で、信者でなくても興味を持ったならと歓迎してくださって、宗教を通しての繋がりってすごいなと思いました。
Commented by izumi-suzuki at 2016-02-05 12:29
voyagers-xさん・・・・
コメントをありがとうございます。
TRI-ELMARは私として、とても使いやすいレンズで、広いところをダイナミックに撮りたい時にすごく重宝します。
それに、LEICAのレンズとしては珍しく35cmまで寄れるので.面白い画を狙えます。
ただf4で暗いし、超広角なので寄ってもボケは出にくいです。16mmの時はさすがにかなりのパースフェクティブが見られ、歪曲収差も大きいです。
でも、やっぱりそういう欠点があってもお薦めのレンズです。いかにもLEICAらしく、16mm、18mm、21mmの間のピントは合わず、カチカチとダイヤルがロックされて、ズームではありませんからというこだわりが、私にはたまらなく魅力です。
Commented by roxanne6 at 2016-02-07 07:00
いいですねぇ、教会、それも息づかいを感じますし
Commented by izumi-suzuki at 2016-02-08 00:37
roxanne6さん・・・・
コメントをありがとうございます。
教会の息遣い、感じてくださって嬉しいです。感激です。
やっぱりその場の空気感を伝えることができると、すごく嬉しいです。 また頑張りますね。
Commented by Desire at 2016-02-17 22:31 x
トリエルマーもお持ちなのですね
欧州旅行の室内撮影、感度が上げれるこのボディならではですね
しかし欧州の教会、何処を訪れても荘厳で素晴らしい所ばかりですね
Commented by izumi-suzuki at 2016-03-03 16:51
Desireさん・・・・
コメントをありがとうございます。
私はもともと広角のレンズが好きだったのですが、レンジファインダーをメイン機にしてからは望遠が苦手だから、余計に広角に走るようになったんです。(笑) トリエルマーは去年、鳥羽の海を撮りに出かけた時に思い切って買ったので、まだ日が浅いんです。でもすごく使いやすいのと、ズームにはならなくて16mm,18mm,21mmのところでカチカチとしっかり決まるところがライカらしくて、とても気に入っています。
教会は日本のお寺とは違う、圧倒されるような迫力が独特の魅力ですね。 
カメラの感度がどんどん上がって、昔フィルムを使っていたころの露出の常識が通じなくなりましたね。便利になりましたけど、まだ戸惑う時もあります。
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