2015年 01月 22日

生命のオブジェ



冬の森を歩いていると、その生命の逞しさがじっと秘められていることに驚くことがある。

芽吹きの時のエネルギーや 盛夏の力強さとは違うけれど、

春を待ちながらじっと耐えている木々の底力だ。



この場所には 小さな小川が流れている。

ささやかな流れではあるけれど、時にそれは濁流となり 川岸の土を根こそぎ削り取る。

土を奪われて白枯れても 大地に伸びた大木の根は水を求めるように大きく広がり、

土手の低木の冬枯れの枝と絡み合う。


いつかその先に湿った土を見つけたら 根は再び地中深く潜り込み 外気に晒された根には厚く皮を張るのだろう。



生きようとする力、それは しんしんとした冬の森の寒さの中にこそ 満ちている。



b0267227_21345318.jpg


[ LEICA-M type240 summilux-M50mm f1.4 ASPH. ]

by izumi-suzuki | 2015-01-22 21:42 | * Gallery  | Comments(18)
Commented by tullyz1 at 2015-01-22 23:29
一瞬モノクロフィルムかと思いました。明暗が素敵です。
こちらでは雪に覆われてしまったり、そうでなければ
凍土の中でじっとしているわけですが、春になれば
ちゃんと芽吹いてくる自然の不思議には驚くものがあります。
この季節だけ息を止めてオブジェになり、暖かくなったら再び蘇る。
神のなせる業ですね。
Commented by Desire at 2015-01-23 07:44 x
自然界に生きるものの生命力が一枚の写真とステキに添えられた文章で伝わってきます
Mで作るモノクロ、やはりなかなか良いですね
冬にこそ見つめなければならないものがあるのだなぁと実感しました
Commented by voyagers-x at 2015-01-23 10:17
おはようゴザイマス!!
明暗の差が激しい光景の撮影は難しいですね
でもカメラの基本のバランスを考えるだけかな
それとなにを一番撮りたいかみたいな事を考えたらいいのでしょうね
木々の黒潰れ寸前の階調が見事ですね
上部の空が背景になってる部分は白んでいますけど
これが幻想的な雰囲気を醸し出して素適な感じ

Commented by k7003 at 2015-01-23 16:34
自然界に周到に張り巡らされた強い意志。
人事のフワフワしたことなんて。
教団としての宗教は信じませんが、
絶対神はあわします。
Commented by cobag2 at 2015-01-23 22:37
これはこれは!
久し振りの M ショットではありませんか?
やはりフルサイズはフルサイズなりの迫力がありますね^^
M+50/1.4 は王道かと・・・。
Commented by swingphoto at 2015-01-24 21:49
文章とともに
強い写真ですね。
生命の息吹が伝わってくる様です。
Commented by minton at 2015-01-25 10:00 x
見過ごせば撮影すらしないこの場面を、こんなに美しく撮影できるんですね。
こんな状況でも頑張って生きている強さがありますね。
Commented by kkai0318 at 2015-01-27 15:03
こんにちは。
木々の底力を感じるのは、この時期ならではですね。
冬は根がどれだけ伸びていて、枝振りもよく見えます。

旅に出た先々でその様子が見られましたよ。
桜の蕾も枝もピンクに染まっていました。

こう考えると・・夏は植物の発表会ですね。
Commented by speedstar-dhy at 2015-01-29 00:27
こんばんは。
力強い一枚ですね。
冬の木の佇まい、とても好きです。
Commented by izumi-suzuki at 2015-01-29 21:55
tullyz1 さん・・・・
コメントをありがとうございます。
tullyz1 さんのお住まいは長野だから、冬の森には私よりずっと近しいですね。 雪の下、凍土・・言葉だけでも厳しい冬が思い浮かびます。
厳しい冬の時期があってこそ、春の芽吹きが待ち遠しく感じられますね。
Commented by izumi-suzuki at 2015-01-29 22:00
Desireさん・・・
コメントありがとうございます。
モノクロでなくては伝えられないシーンってありますよね。 この写真もカラーのままだと、それなりに美しかったのですが主張が弱くてダメでした。
Mの画像はモノクロに変換しても階調に優れていて安心感があります。 カラーにしたりモノクロにしたり、いろいろ楽しめて嬉しいです。
Commented by izumi-suzuki at 2015-01-29 22:07
voyagers-xさん・・・・
コメントありがとうございます。
このシーンの露出の撮り方、本当に難しかったんです。わかってくださって嬉しいです。
谷の小川の周辺は暗くて、空はまだかなり明るい状態だったので、結局不必要なところは全部飛ばしちゃえ!になりました。(笑) 
普段はほわほわの甘い写真が好きで、あまりコントラストの強い写真は撮らないのですが、今回は特別です。 憧れのWingfield Burock を少~し真似てみました。叱られるかな?
Commented by izumi-suzuki at 2015-01-29 22:12
k7003さん・・・
コメントありがとうございます。
本当に!! 私もいろいろなシーンで、神様を感じます。
k7003さんのおっしゃるように、すべての宗教を越えたような大きな神様の存在であったり、日本古来の八百万の神様達だったり・・・・
人間の些末な日常を越えた力が、自然にはありますね。
Commented by izumi-suzuki at 2015-01-29 22:17
cobag2 さん・・・
そういえば、しばらくTのショットが続いていたかもしれないですね。Tは軽くて扱いやすいので、女性としてはついつい楽な方に走りたくなっちゃうんです。(笑)
Mシリーズのカメラには、他の追随を許さぬ偉大さがありますよね。 どんなシーンでも、力強く主張してくる何かがついてくるような気がします。 
Commented by izumi-suzuki at 2015-01-29 22:20
swingphoto さん・・・
コメントありがとうございます。
私としては珍しい撮り方をしたんですよ。
いつもは、柔らかい優しい雰囲気に撮りたいって思っちゃうんですけれど、今回はこの木に向かい合ったとき、そういう気分にはなれなくて・・・
私が撮ったというより、この木に撮らされたポートレートなのかなと思います。
Commented by izumi-suzuki at 2015-01-29 22:24
minton さん・・・
コメントありがとうございます。
森の中を歩いていると、時々胸に迫るような強い印象を受けることが時々あります。
自然の生命の力なのでしょうね。 逞しい力強い力ですね。
Commented by izumi-suzuki at 2015-01-29 22:28
kkai0318 さん・・・
コメントありがとうございます。
そうですね。 冬の間にたくさん力をためて、春から夏にかけて晴れやかに披露するのですものね。
冬の姿を見ると、その時の華やかさが楽しみに思い浮かびますね。 よく見ると冬芽も花芽も膨らんで、着々と準備が進んでいます。
Commented by izumi-suzuki at 2015-01-29 22:32
speedstar-dhy さん・・・・
コメントありがとうございます。
冬の木々に向かい合うと、やっぱり優しい雰囲気の写真は撮りにくくて、私には珍しく強い印象の写真に仕上がりました。
冬の木の佇まいは、雄々しくて勇敢で、心を打たれる美しがありますよね。 私も大好きです。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード


<< 祈りの道      ancient island >>