春待ちの窓
2013年 01月 13日
お宿に着いて、仲居さんが窓の障子を開けてくれた時、はっと息を飲んでしまった・・・・・
そこには思い描いていたような森を臨む風景は見られず、私の目の高さまで雪に被われていたのだ。
「すみませんねぇ。 屋根の雪下ろしの雪が行き場がなくって・・・・。冬の間はこうなってしまうんですよ。」
そして、私は始めて気がついた・・・・この地方の人はこうして雪に埋もれて春を待つのだと。
窓はおおかた雪で塞がれ、軒からは格子のようにつららが下がって、北国の人は家の中でも冬の囚われ人になる。
一方で、家を囲む雪の小山は、雪洞のように冷たい北風から家を守っているのかもしれなかった。
北国の自然と人との営みを少しだけ垣間見たような、窓の風景だった。
[ M9 summilux-M 35mm f1.4 ]
そこには思い描いていたような森を臨む風景は見られず、私の目の高さまで雪に被われていたのだ。
「すみませんねぇ。 屋根の雪下ろしの雪が行き場がなくって・・・・。冬の間はこうなってしまうんですよ。」
そして、私は始めて気がついた・・・・この地方の人はこうして雪に埋もれて春を待つのだと。
窓はおおかた雪で塞がれ、軒からは格子のようにつららが下がって、北国の人は家の中でも冬の囚われ人になる。
一方で、家を囲む雪の小山は、雪洞のように冷たい北風から家を守っているのかもしれなかった。
北国の自然と人との営みを少しだけ垣間見たような、窓の風景だった。
[ M9 summilux-M 35mm f1.4 ]
by izumi-suzuki
| 2013-01-13 08:09
| 2013.01 in 弘前